中小企業診断士を目指したきっかけ③

中小企業診断士

エンジニアリング会社でプロジェクトエンジニアとして工場建設業務を行っていた私が、なぜ中小企業診断士を目指すようになったのか、そのきっかけを説明します!その③

復帰後の働き方 会社への申請

2019年4月に2か月間の育児休職から復職しました。復職時に行ったことが、以下2点。

①在宅勤務申請
当時、私の勤務先企業では在宅勤務は一般的ではありませんでしたが、制度として小学生までの子供を育てる社員は、週一回の在宅勤務ができました。通勤に片道40分程度かかるため、この移動時間がなくなるだけでも全然違う、洗濯掃除料理などの時間を確保できる!とメリット大きいですよね。

②残業・現場赴任の免除
部署内で残業・現場赴任は当たり前でしたが、育児休暇の経験から、これまでと同じ&部署内で当たり前と考えられている残業・現場赴任ありきの働き方をしていると、家庭が成り立たない(妻にとてつもなく大きな負担が生じる)と学びました。当然残業がなくなると残業代もなくなりますが、それ以上に妻に負担が集中した結果として発生する可能性が高い、妻が正社員として働けなくなる・家庭内の雰囲気険悪等のほうがリスク・デメリットが高いと、迷わず判断しました。

①、②どちらも当時私が勤務する部署で実施している人はいませんでしたが、上司と相談して申請しました。

プロジェクト業務の調整

それに合わせてプロジェクト内での働き方も、残業・現場赴任をしなくても業務が滞りなくスムーズに進むように、プロジェクトのメンバーと調整を進めました。担当しているプロジェクトの規模では、これまでは基本的に担当業務の範囲内はすべて一人で行うことが多かったのですが、もう同じ働き方はできません。一人ですべてを抱えると子供の体調不良などで休む場合に業務が止まってしまいます。そこで以下の対応をしました。

①担当する設計業務にサポート要員を配置してもらう
②私が持つ設計ノウハウをマニュアル化して当該設計の経験の少ないサポート要員も作業可能にする
③サポート要員との作業予定・進捗を見える化

当時はいかに仕事と家庭を両立するか必死に考えていましたが、今思うとワークプランニング、暗黙知の形式知化、作業進捗の見える化といった中小企業診断士やMBAで学んだことを、以前から実践していました。

共働き家事育児開始

妻は慣らし保育等を考慮し、4月後半から復職としてくれたため、4月は問題なく仕事ができました。が、5月連休明けからはお互いに出勤開始。私の会社は8時~16時半勤務なため、朝7時に子供と一緒に家を出て保育園に子供を預け、電車に飛び乗る。帰りは子供のお迎えと夜ご飯準備を分担して行いました。普段何も問題がないときはこれで行けるのですが、お互いに出張が入ることもあります。Googleカレンダーを共有して、予定を夫婦間で把握できるようにして、支障がないよう調整必須です。

また、保育園に行ってみて初めて分かったこと、それは「子供がすぐに風邪をひく」。保育園に行くまでは風邪をひいたことはなく。熱が出たことはほとんどなかったのですが、保育園に行き始めるとすぐに体調悪化、基本鼻水が垂れていました。熱がでることも多く、特に5月は月の半分以上休んでいました。子供が手足口病になったときは、熱があるうえに食べ物を飲み込むと痛いため食べれない、当然機嫌悪くて常に泣いている。。。それはそれは大変でした。保育園から仕事中に呼び出しが来ることも年数回ありました。妻よりも私のほうが職場が家・保育園から近かったため、保育園に体調不良の息子を迎えにいくこともしばしば。

しかも子供が体調を崩して大変なだけでなく、さらに辛いことに大人にも風邪がうつる。。。私も週に2回、別の症状で体調を崩して休むこともありました。

働き方に対する不安と私なりの答え

このような共働き家事育児を前提とした働き方をしてみると、やはり周囲とは全く違う働き方になりました。職場の人たちは今までと同様に残業・現場赴任ありき、定時後に打合せがあることも当たり前。。。当時の私はそれ以外の働き方を知らなかったので、当然周囲と違う働き方をすることに不安がありました。残業を沢山して、成果を出している同僚と比較されると、成果の量という観点では勝てないのは確実。上司も残業が当たり前なので、そのような職場の価値観の中で評価がどうなるのか。どうすれば共働き家事育児を前提とした働き方で、組織に貢献し、会社からも評価してもらえるか。

当時の私が出した一つの答えは、周囲が持っていないスキルを身に付けて会社に貢献する、具体的には経営的な能力を身に付けて、エンジニアとしての知見+経営能力で顧客に新たな価値を提供する ということでした。会社は理系が多いこともあり、経営的能力全般(経済学、財務・会計、企業経営、運営管理、法務)を理解している人は少ない印象がありました。経営的能力と言えば「中小企業診断士」です。ここから私の中小企業診断士試験に向けた勉強がはじまりました。

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